ふろぞうの覚え書き

温泉とか・・・

さがみ湖温泉うるり

相模湖の南、プレジャーフォレスト(旧ピクニックランド)というレジャー施設の
敷地内にある日帰り温泉
プレジャーフォレストは、バーベキュー場やアスレチック的な遊戯設備などもあり
夜間のイルミネーションが有名なところ。

車で入場するときは2000円の駐車料金(休日料金)が必要。
ETC料金所のような遮断バーがある無人ゲートの機械に投入するので
あらかじめ2000円用意しておかないとアタフタするので要注意。
なお温泉利用者は後で全額返ってくる。
つまり駐車料金は実質無料。

施設は岩盤浴、食事処、休憩所、リラクセーションなども充実している
中規模の施設で清潔感があり快適。

浴室に入ると何か芳香を感じるが湯の匂いではない。
サウナのロウリュからくるアロマだろうか。
内湯の高濃度炭酸泉は広くて明るい窓に面していて陽ざしが心地良い。
露天には岩風呂、寝湯、高濃度炭酸泉があり
岩風呂で温泉を堪能しようと思ったが
泉温がやや高めなのであまり長湯はできなかった。

ほんの微かに濁りがある透明なお湯はナトリウム-炭酸水素泉。
ただしどの浴槽も加温・加水・循環・消毒すべてあり。

温泉分析書をまるっと2面そのまま掲示しているのは好感がもてる。
それによれば泉温28℃なので加温は致し方ない。
ただ湧出量の記載が空白になっていたのが気になった。
おそらく現状では湧出量が浴槽容積に比べて十分ではなく
加水・循環式となっているものと推測する。

とすると、溶存成分の総量がたしか1007mg/kgだった気がするので
さらに加水で薄まることで、実質的に療養泉の基準からは外れる。

さて岩風呂に長居はできないので、露天にもある高濃度炭酸泉に移動。
ここが一番、前方が開らけており眺望がよい。
炭酸泉なので泉温は低くゆっくり浸かれるので
ここを本日のメイン浴槽として陣取った。
縁の段差に腰掛けるとちょうど浅めの半身浴になりいい塩梅。

この炭酸泉には「桜の香湯」という看板があり、文字通り桜の甘い香りがする。
はじめは癒されるが、長く居ると鼻について少々鬱陶しい。

一旦上がって休憩椅子で休んでいると、柄杓をもったスタッフがやってきた。
まるで「桜でんぶ」のような鮮やかなピンク色の入浴剤を炭酸泉に大量投入。
まぁ循環ろ過しているうちに薄まって、定期的に入れる必要があるんだろうけど、
見ていて、なんだかなぁ・・・という気分になった。

というわけで、温泉マニアの方にはあまりお勧めできないが
スーパー銭湯と考えれば快適で、家族でのんびり過ごすにはよさそうだ。

さがみ湖温泉うるりさん、お世話になりました。

 

日本温泉名人(温泉検定)

日本温泉協会が年1回実施している「温泉検定」を受講してきた。

温泉の民間資格といえば「温泉ソムリエ」が有名だが
温泉ソムリエが半日のセミナーで無試験なのに比べて
この温泉名人の方は午前・午後みっちり講義があり最後に試験まである。

温泉ソムリエは「温泉は楽しく」「マナーを守って楽しく入浴」
のモットーが示すように、個人が温泉を「楽しむ」為の知識を主眼にしているようだ。
セミナーも話術巧みな講師陣の話を聞き入っているうちに知識が身に付き、
さらに興味が湧くような気軽な雰囲気である。
テキストは400ページ超のボリュームだが平易な文章で
読み物的あるいは雑学的なトピックもあり読みやすい。

一方、温泉名人の方は以下の6科目について各専門家の講義を受ける。
・温泉総論
・温泉地学
・温泉化学
・温泉医学
温泉法
・温泉観光学

テキストは科目毎の章立てで教科書的なつくりではあるが、
執筆者の見解(たとえば現行の法制度に対する解釈や問題点等)も記されており
温泉ソムリエに比べてかなりアカデミックな内容となっている。
また科目によってはテキストとは別にレジュメ等が用意される。

講義内容は温泉ソムリエとかなり重複するが、中身は濃い。
新たな知識も得られ、また温泉ソムリエセミナーで得た知識を
体系的に整理することができて大変有意義だった。

ちなみに受講者の年齢層は40代~50代が多いようで
温泉ソムリエよりは高めな印象。

配られる資料の中に温泉ソムリエ(温泉百貨店)のパンフレットもあったので
双方反目するものではなく、互いに協力・補完できる関係なのだろう。

最後の試験は各科目10問で計60問、すべて4択問題だ。
6割(=36問)の正解で合格となる。
中にはテキストに全く記載されておらず
講義でも触れらていない事柄も数問出題されていた。
満点を取るにはテキスト外の広範な知識が必要だが
6割正解なら、講義をしっかり聞けば可能性は充分ありそう。
合否結果は後日郵送で通知される。

机に座って1日講義を受けるなど
遠い昔の学生時代以来で老体にはかなり堪えた。

 

青根 緑の休暇村 いやしの湯

藤野やまなみ温泉を出て県道76号を南下。
そういえば、この先の青根キャンプ場近くに「いやしの湯」がある。
思い立って、折角なので寄っていくことにする。

ここは以前2回ほど来たことがある。
先ほど寄ったやまなみ温泉と同じような規模の施設で
自販機で料金750円というのも同じ。
どちらもこの金額の立ち寄り湯として必要十分な設備。

お湯は、細かい成分の差はさておき
アルカリ性の硫酸塩泉という点では似かよっている。
こちらのいやしの湯の方がやや淡泊な感じで塩味はない。
しっとりとした湯ざわり。

露天の眺望は、やまなみ温泉のほど周囲が開けていないが
常緑樹の緑に囲まれてとても落ち着きがあり癒される。

内湯の源泉風呂(ぬる湯)でたっぷり仕上げてからお暇。

休憩室脇の通路には、カルシウム成分が豊富という事で
温泉析出物の結晶などの展示があった。
定番のびん牛乳をいただいてから帰路に着く。
きょうは思わぬ"はしご湯"に満足。

 

藤野やまなみ温泉

本日は相模原(旧藤野町)の2湯。
たまに道志方面に出かける事があるので
R413(道志みち)の青根から北上するイメージだったが
カーナビが示すのは相模湖側から南下ルート。
たしかに相模湖までの道が空いていれば、こちらが早そう。
ナビに従ってR20から勝瀬橋を渡り県道76号を青根方面へ。
のどかな田舎道を10分くらい走ると「藤野やまなみ温泉

自販機で買った750円の入浴券を受付に渡すと小さな袋菓子をくれた。
訳がわからず「えっ??」と一瞬とまどったがありがたく頂戴する。

 

 

あとで気が付いたが、今日はひなまつり。
ひなあられを振舞っていただいたという事だ。

施設は想像していたより清潔感あり広かった。
ロッカーは100円コイン型。

浴槽はすべて加水なしの源泉を使用しているという。
透明なナトリウムー塩化物・硫酸塩泉で程よい塩味。
少し塩素臭が気になったのを除けば、なかなか良い湯だ。

事前にHPの写真で見ていた露天風呂は
実際に行ってみると思ったよりこじんまりしていたが
高台にあるため眺望がよく、
まさしく「やまなみ」が目前に広がっている。

露天前には芝生が広がっているが立ち入り禁止。
その向こうに桜の木が植えられているので
あと一カ月ほどで花見風呂が出来るだろうか。
しかしこの露天のキャパシティでは混むだろうな。

内湯の源泉風呂(36℃くらい)を堪能して上がる。
食事処で旨いざるそばを頂いて出発。
藤野やまなみ温泉さん、ありがとうございました。

 

いつものお風呂【座間温泉】

自宅から近いこともあり「湯快爽快 ざま」にはよく出没する。
過去遡れば、おそらく通算数十回にはなるだろう。
近所のなじみの銭湯といったポジションだが
単なる銭湯ではなくそれなりに充実した施設だ。

内湯は白湯で、高濃度炭酸泉もある。
露天は天然のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。
東京大田区や川崎、横浜一帯でよくみられる黒褐色の湯、
いわゆる黒湯(モール泉)だが
近辺の他の黒湯(瀬谷、綱島、獅子ヶ谷など)に比べて
色は薄く透明度は高い。
黒湯というより琥珀湯といった感じ。
肌がつるつるになるだけでなく、
出た後も長時間ポカポカが続き幸せを感じる。

加温なし源泉かけ流しの「上の湯」。
35℃前後の不感温帯の新鮮なお湯は
のんびり浸かっていると心身が軽くなる。
落差のある打たせ湯もお気に入り。

館内での食事もなかなか良い。
当方は十勝蕎麦がお気に入りだが
定食類、丼、おつまみ系のメニューも充実しており
価格もリーズナブルだ。(会員価格だと10%割引)

きょうも長湯させてもらいました。
湯快爽快ざまさん、いつもありがとうございます。

稲村ケ崎温泉

鎌倉市のR134沿い。
平日なのに、江ノ電の踏切周辺には観光客なのか鉄ちゃんなのか、
スマホを構えた御仁がやけに多い。
目的の稲村ケ崎温泉が混み合っていないか心配だったが、無事入場。

下足箱のカギと駐車券は、ロッカーキーと引き換えにフロントに預けるタイプ。
ウッディで小ぎれいな内装が落ち着いた感じだ。

掛け湯がいきなり冷たかったのでびっくり!
もしかして加温なしの源泉?

お湯は黒湯でややヌメリ感があり、成分の濃さを感じる。
海辺の温泉にありがちなナトリウム-塩化物泉ではなく、
ナトリウム-炭酸水素塩泉。
味もあまり塩辛くはない。
とはいえ、成分表によれば塩化物イオンも18ミリバル%くらいあったので
あと少しでナトリウム-炭酸水素・塩化物泉になるレベル。

黒湯のにおい(泥炭臭?、タール臭?、腐植臭?、枯葉臭?、土臭さ?
・・・においの表現は本当に難しい。黒湯臭と呼ぶことにする。)は弱め。
特に露天では潮風の香りの方が強く、湯のにおいはあまり感じない。

ちなみに露天といっても外には出られず、同じ建屋内で仕切りを隔てて内湯に並んでいる。
内湯との違いは少し狭いのと、窓が開放されているくらいか。
潮風が心地よく少しぬるめ。

眺望は素晴らしいオーシャンビュー。
目の前は海、その向こうに江の島、その右に富士山。
夕方5時頃に入湯したが、相模湾に沈む夕日と富士のシルエットが拝めた。

実は来る前はあまり期待はしていなかったが、結局のところ満足。
稲村ケ崎温泉さん、ありがとうございました。

山梨湯めぐり(4)【はやぶさ温泉~石和温泉】

山口温泉を出て甲府駅でK氏と待ち合わせ。
昼食の後、K氏の案内で山梨市の「はやぶさ温泉」へ。
なんで「はやぶさ」?と思ったら
山梨市牧丘町「隼」という地名だった。

午前中に立ち寄った山口温泉と同じく100%源泉かけ流し。
かすかに硫化水素臭もあり成分も似ているが
色は薄く(ほとんど無色)分類上はアルカリ性単純温泉
濃度がわずかに足りないだけで
実質的には、ほぼナトリウムー炭酸水素・塩化物泉。

石段を下りた露天に陣取り長時間"ぬる湯"を堪能していたが
K氏は「もう飽きた」という事で切り上げることにする。
付き合わせてしまい、申し訳ない。

K氏と別れた後、石和温泉の「深雪温泉」にチェックイン。
ここは敷地内に自噴する源泉かけ流し。
柿の湯、桃の湯の二つ温泉があるが
今回は残念ながら時間の都合上、桃の湯のみ。

天候が下り坂という事で、翌朝早々とチェックアウト。
途中でどこかひとっ風呂立ち寄ってもいいなと
下道(R20)でのんびり帰路につくが、空模様が。
笹子峠の手前で雪が降ってきたので真っすぐ帰宅。
危ないところだった。