ふただび佐野川温泉
韮崎旭温泉を出たら道が混まないうちに戻る予定だったが
天気も良いし、旭温泉のおかげで気分も爽快だ。
せっかくなのでドライブがてら静岡側から帰ろうか。
これは性分なんだと思うが、来た時と同じ道を引き返すのはつまらなく感じる。
ところでかれこれ20年ほど前になるが、仕事の関係で南アルプス市の
東南端あたりに1年ほど住んでいたことがある。
そのころは、近くの「まほらの湯」「やまなみの湯」「みたまの湯」
このあたりを気分でローテーションしていたと思う。
どうせなら今日は、一番近い「まほらの湯」でも寄っていこうか、
と向かったのだが、近づくにつれ、
塩化物泉独特のぽかぽか感をともなった旭温泉の余韻がたっぷり残っていて
これがリセットされるのが何だか悔しい。
なので結局、まほらの湯はパス。
まほらの湯を通り越して、かつての住まい近くのそば八で腹ごしらえ。
ここから静岡方面に富士川沿いに南下。
いくつかこの付近の温泉の案内看板を眺めながら
やっぱりここまで来てこのまま帰るのは何だか勿体ないなぁ
などと考えあぐねながら、1月に来た佐野川温泉を思い出す。
ここは今年に入って新規開拓したお風呂の中では1~2位を争うお気に入り。
意を決して(というほどでもないが)寄り道して
おかわり温泉を頂くことにした。
やはり良い。
旭温泉とは泉質は全く異なる硫黄泉だが
これはこれでとても温泉らしく、露天が気持ちいい。
おっと忘れていたがここはかなりのぬる湯。
足を入れたとたん冷たさに意表をつかれた。
が、一度浸かってしまえばなぜかポカポカ温まる。
旭温泉は30度台後半(40℃に近い)と思われるが
ここ佐野川は30度台前半だろう。
夏場は最高だろうが、今の季節、湯から出るとまだ外気が少し寒い。
加温の源泉かけ流しで少し温まってからお暇した。
暗くならないうちにサクッと浴びてすぐ帰るつもりだったが
気付けば1時間ほど滞在していた。
佐野川温泉さん、今日もまたありがとうございました。
韮崎旭温泉
中央道を韮崎で降りれば近そうだが
この日はナビに素直に従って甲府昭和からR20、竜王から信玄橋を経て
田畑が広がる中をくねくねと北西に辿るルートを取った。
特段観光地でもなく温泉街でもないところにひっそり現れる韮崎旭温泉。

料金600円。
売店も食事処もなく、休憩はロビーのソファーと20畳ほどの和室があるだけ。
露天風呂は無い。
浴槽はひとつだけ。
岩風呂風でも大理石でも檜作りでもなく何の変哲もないタイル張り。
ジェットバスなどはなくもちろんサウナもない。
・・・などと記していると、どーって事ない陳腐な銭湯か、
と思いたくなるが、ところがどっこいだ。
ほんのり金気臭がする微かに緑色がかった透明の湯は
誰だって「ああ良い温泉だ」と感じるだろう。
泉温はぬるめで冷たすぎず。
浸かっていると、体に細かい泡がたくさんまとわりついてくる。
泉質表記はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉だが
炭酸成分が多く含まれているようだ。
スーパー銭湯にある人工的な高濃度炭酸泉ではなく
ここはまさしく天然の炭酸泉だ。
こんな気持ち良い湯が、なんと加水・加温・循環・消毒すべて無しの
本来の源泉かけ流しで味わえる。飲泉も可能。
純温泉協会の「純温泉」にも認められている旨の掲示があった。
全面ガラスで仕切られたからは外には新緑の山が望める。
陽ざしもたっぷり入り明るい浴室だ。
そんな心地よい「ぬる湯」にのんびり浸かっていれば
眠ってしまえるくらい穏やかなでリラックスした気分になる。
飽きずに何時間でもいられそう。
実際に観察していると、人の事は言えないが皆さんかなり長湯だ。
調子に乗って湯あたりしないように(たぶんしないが)
1時間少々浸かってから上がった。
建屋をでると、正面遠くに八ヶ岳がそびえていた。
韮崎旭温泉さん、とても良い湯で大満足でした。
どうもありがとうございました。
中川温泉 信玄館
このところ天気が荒れたり、曇りがちだったりが続いていたが
久しぶりに薄日が差していたので出かけることにした。
前から気になっていた中川温泉の信玄館。
駐車場で車のドアを開けると滝のような水音が聞こえる。
すぐ下の川は峡谷というほどではなく、ガレ場の河原部分もあり
川幅は5m以上あるか。
受付に着くと、日帰り温泉は11時半からとのことで
広々とした和風のロビーで15分ほど待つことになった。
既に男性4人組と中年夫婦の6人が風呂待ちのようだ。
いつもならばまっしぐらに風呂に向かうのだが
鯉の池がある中庭を眺めながらゆったり待つのもなかなか良い。
さてどんな湯なんだろうと、少しわくわく感が増す。
時間になり浴場へ移動する頃には、客は男女20人程になっていた。
案内された大浴場「夢幻の湯」には、広々とした内湯と露天の寝湯がある。
無色透明でほんの微かに芳香を感じるお湯で
柔らかな湯ざわりのアルカリ性単純温泉。
湯口の周辺には石灰質の白い析出物が見られる。
循環・消毒はあるとしても、なかなか温泉らしさを味わえる。
川側に面した露天の寝湯は、体育座りだとちょうど腰湯となるくらいの深さで
のぼせずに長湯可能。
本日のサプライズ。
なんと露天の目の前にある桜の木が満開だ。
来る道すがら、車窓から何度か見えた桜で花見気分になっていたが
ここに来てまさに「圧巻」の満開桜で花見露天風呂とは。
だれかが導いてくれたような気がして感謝。
桜があるからと言って景色が遮られることはなく
川を挟んだ対岸は小高い山になっていて斜面は雑木林。
新緑の季節もまた絶景だろう。
山の頂の上からおひさまが降り注ぐ。
曇りがちだった空がいつのまにか青くなっていた。
花見湯を堪能し大浴場を出て、
少し館内を探検しようかとうろうろしていたら
ラフな格好のお兄さんが「お風呂いかがでしたか?」
と声をかけてきた。
なんだこいつ馴れ馴れしいと思っていたら、ここのスタッフさんのようで
「もうひとつ露天があるのでよかったらどうぞ」と教えてくれた。
もちろんです。行きます。
案内されたのは「千石の湯」。
簡素な脱衣場すら露天で、洗い場もないが
自然な風景に馴染んだ広い岩風呂は開放感抜群。
大浴場の露天は眼前が山だったが
こちらは下る川を右岸から追うような見晴らしで
その先にのどかな山間の風景が広がる。
他に客はおらず、まるで貸切露天風呂のようだった。
バッタリ声をかけてくれたお兄さんに感謝。
幸せな気分で退館。
信玄館さん、ありがとうございました。
泊まりで来るのもよさそうです。

さがみ湖温泉うるり
相模湖の南、プレジャーフォレスト(旧ピクニックランド)というレジャー施設の
敷地内にある日帰り温泉。
プレジャーフォレストは、バーベキュー場やアスレチック的な遊戯設備などもあり
夜間のイルミネーションが有名なところ。
車で入場するときは2000円の駐車料金(休日料金)が必要。
ETC料金所のような遮断バーがある無人ゲートの機械に投入するので
あらかじめ2000円用意しておかないとアタフタするので要注意。
なお温泉利用者は後で全額返ってくる。
つまり駐車料金は実質無料。
施設は岩盤浴、食事処、休憩所、リラクセーションなども充実している
中規模の施設で清潔感があり快適。
浴室に入ると何か芳香を感じるが湯の匂いではない。
サウナのロウリュからくるアロマだろうか。
内湯の高濃度炭酸泉は広くて明るい窓に面していて陽ざしが心地良い。
露天には岩風呂、寝湯、高濃度炭酸泉があり
岩風呂で温泉を堪能しようと思ったが
泉温がやや高めなのであまり長湯はできなかった。
ほんの微かに濁りがある透明なお湯はナトリウム-炭酸水素泉。
ただしどの浴槽も加温・加水・循環・消毒すべてあり。
温泉分析書をまるっと2面そのまま掲示しているのは好感がもてる。
それによれば泉温28℃なので加温は致し方ない。
ただ湧出量の記載が空白になっていたのが気になった。
おそらく現状では湧出量が浴槽容積に比べて十分ではなく
加水・循環式となっているものと推測する。
とすると、溶存成分の総量がたしか1007mg/kgだった気がするので
さらに加水で薄まることで、実質的に療養泉の基準からは外れる。
さて岩風呂に長居はできないので、露天にもある高濃度炭酸泉に移動。
ここが一番、前方が開らけており眺望がよい。
炭酸泉なので泉温は低くゆっくり浸かれるので
ここを本日のメイン浴槽として陣取った。
縁の段差に腰掛けるとちょうど浅めの半身浴になりいい塩梅。
この炭酸泉には「桜の香湯」という看板があり、文字通り桜の甘い香りがする。
はじめは癒されるが、長く居ると鼻について少々鬱陶しい。
一旦上がって休憩椅子で休んでいると、柄杓をもったスタッフがやってきた。
まるで「桜でんぶ」のような鮮やかなピンク色の入浴剤を炭酸泉に大量投入。
まぁ循環ろ過しているうちに薄まって、定期的に入れる必要があるんだろうけど、
見ていて、なんだかなぁ・・・という気分になった。
というわけで、温泉マニアの方にはあまりお勧めできないが
スーパー銭湯と考えれば快適で、家族でのんびり過ごすにはよさそうだ。
さがみ湖温泉うるりさん、お世話になりました。
日本温泉名人(温泉検定)
日本温泉協会が年1回実施している「温泉検定」を受講してきた。
温泉の民間資格といえば「温泉ソムリエ」が有名だが
温泉ソムリエが半日のセミナーで無試験なのに比べて
この温泉名人の方は午前・午後みっちり講義があり最後に試験まである。
温泉ソムリエは「温泉は楽しく」「マナーを守って楽しく入浴」
のモットーが示すように、個人が温泉を「楽しむ」為の知識を主眼にしているようだ。
セミナーも話術巧みな講師陣の話を聞き入っているうちに知識が身に付き、
さらに興味が湧くような気軽な雰囲気である。
テキストは400ページ超のボリュームだが平易な文章で
読み物的あるいは雑学的なトピックもあり読みやすい。
一方、温泉名人の方は以下の6科目について各専門家の講義を受ける。
・温泉総論
・温泉地学
・温泉化学
・温泉医学
・温泉法学
・温泉観光学
テキストは科目毎の章立てで教科書的なつくりではあるが、
執筆者の見解(たとえば現行の法制度に対する解釈や問題点等)も記されており
温泉ソムリエに比べてかなりアカデミックな内容となっている。
また科目によってはテキストとは別にレジュメ等が用意される。
講義内容は温泉ソムリエとかなり重複するが、中身は濃い。
新たな知識も得られ、また温泉ソムリエのセミナーで得た知識を
体系的に整理することができて大変有意義だった。
ちなみに受講者の年齢層は40代~50代が多いようで
温泉ソムリエよりは高めな印象。
配られる資料の中に温泉ソムリエ(温泉百貨店)のパンフレットもあったので
双方反目するものではなく、互いに協力・補完できる関係なのだろう。
最後の試験は各科目10問で計60問、すべて4択問題だ。
6割(=36問)の正解で合格となる。
中にはテキストに全く記載されておらず
講義でも触れらていない事柄も数問出題されていた。
満点を取るにはテキスト外の広範な知識が必要だが
6割正解なら、講義をしっかり聞けば可能性は充分ありそう。
合否結果は後日郵送で通知される。
机に座って1日講義を受けるなど
遠い昔の学生時代以来で老体にはかなり堪えた。
----- 5/14 追記 -----
無事合格。

青根 緑の休暇村 いやしの湯
藤野やまなみ温泉を出て県道76号を南下。
そういえば、この先の青根キャンプ場近くに「いやしの湯」がある。
思い立って、折角なので寄っていくことにする。
ここは以前2回ほど来たことがある。
先ほど寄ったやまなみ温泉と同じような規模の施設で
自販機で料金750円というのも同じ。
どちらもこの金額の立ち寄り湯として必要十分な設備。
お湯は、細かい成分の差はさておき
アルカリ性の硫酸塩泉という点では似かよっている。
こちらのいやしの湯の方がやや淡泊な感じで塩味はない。
しっとりとした湯ざわり。
露天の眺望は、やまなみ温泉のほど周囲が開けていないが
常緑樹の緑に囲まれてとても落ち着きがあり癒される。
内湯の源泉風呂(ぬる湯)でたっぷり仕上げてからお暇。
休憩室脇の通路には、カルシウム成分が豊富という事で
温泉析出物の結晶などの展示があった。
定番のびん牛乳をいただいてから帰路に着く。
きょうは思わぬ"はしご湯"に満足。
藤野やまなみ温泉
本日は相模原(旧藤野町)の2湯。
たまに道志方面に出かける事があるので
R413(道志みち)の青根から北上するイメージだったが
カーナビが示すのは相模湖側から南下ルート。
たしかに相模湖までの道が空いていれば、こちらが早そう。
ナビに従ってR20から勝瀬橋を渡り県道76号を青根方面へ。
のどかな田舎道を10分くらい走ると「藤野やまなみ温泉」
自販機で買った750円の入浴券を受付に渡すと小さな袋菓子をくれた。
訳がわからず「えっ??」と一瞬とまどったがありがたく頂戴する。

あとで気が付いたが、今日はひなまつり。
ひなあられを振舞っていただいたという事だ。
施設は想像していたより清潔感あり広かった。
ロッカーは100円コイン型。
浴槽はすべて加水なしの源泉を使用しているという。
透明なナトリウムー塩化物・硫酸塩泉で程よい塩味。
少し塩素臭が気になったのを除けば、なかなか良い湯だ。
事前にHPの写真で見ていた露天風呂は
実際に行ってみると思ったよりこじんまりしていたが
高台にあるため眺望がよく、
まさしく「やまなみ」が目前に広がっている。
露天前には芝生が広がっているが立ち入り禁止。
その向こうに桜の木が植えられているので
あと一カ月ほどで花見風呂が出来るだろうか。
しかしこの露天のキャパシティでは混むだろうな。
内湯の源泉風呂(36℃くらい)を堪能して上がる。
食事処で旨いざるそばを頂いて出発。
藤野やまなみ温泉さん、ありがとうございました。